
京都・正寿院 ハート形の窓 猪目窓(いのめまど)インスタ映え、参拝客激増
京都府宇治田原町の山里にある小さな寺「正寿院(しょうじゅいん)」で、ハート形の「猪目窓(いのめまど)」(真言宗正寿院(しょうじゅいん))が人気です。
2017年は約2万人の参拝客を集め、人口約9000人の町の一大観光スポットになった。
窓の形は伝統的な様式で特に人気を狙ったわけではなく、寺は思わぬ展開にとまどいながらも喜んでいる。
真言宗正寿院(しょうじゅいん)は、約800年前に創建された高野山真言宗の寺院です。
鎌倉時代の仏師・快慶作の不動明王座像(国指定重要文化財)などで知られています。
2010年からは、夏に1000個以上の風鈴をつるす「風鈴まつり」を行ってきました。
しかし、副住職の久野村大寛さんのお話によると「参拝客は年間1万人に遠く及ばない状態が続いていました。」
1日7往復しかないコミュニティーバスの終点から、更に約10分歩かなければいけないことも客足が伸びない要因となっていた。
ところが2015年末に転機が訪れました。
お茶会などに使う客殿を新築した際、約1400年前から日本に伝わるハート形の厄よけの文様「猪目(いのめ)」を建物に使うよう京都市の宮大工から提案をいただき、早速に取れ入れました。
西側の窓に厄よけの文様「猪目(いのめ)」を採用したところ、翌年夏の風鈴まつりで参拝客の目を引き、インスタグラムなどで拡散されて人気に火が付きました。
「猪目窓(いのめ)」 からは小川のせせらぎの音を聞きながら、春には桜、夏には緑、秋には紅葉、冬には雪の景色を望むことができるのです。
夏至の頃にはハート形の影も書院の床に映えて楽しめるのも一興です。
副住職の久野村さんは「厄よけのつもりが、予想外の思わぬ効果があった。これもご縁です」と話されています。


1300年もの歴史を誇る京の秘境「宇治田原の歴史遺産」、特に正寿院(しょうじゅいん)などのの詳細を素晴らしい冊子にまとめました!!!

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